環境に配慮した不織布をお探しの方へ
不織布は環境にやさしく、リサイクルしやすいというのが大きな特徴です。
燃焼時に有毒ガスの発生が少ない素材を原料とすることが多いので、燃やしても有毒なガスなどは発生しないというのがその理由です。
こちらでは、環境に配慮した不織布の製造事例と、不織布が環境にやさしい理由、そして他の素材と比較してみてどうなのか、ご紹介いたします。
環境にやさしい素材としての不織布の事例:保護緩衝材

※写真はイメージです。
お客様からのご要望
「マンション等の引越し時にエレベータ内部の保護緩衝材として発泡スチロールを使用しているが、環境に優しい素材への変更を考えている。生分解する素材で、硬い不織布はないだろうか?」
ヒアリング内容と弊社からのご提案
生分解する素材としては、レーヨン等の天然系繊維とポリ乳酸繊維の2種類がありますが、天然系繊維は熱で溶けない為、硬い不織布が製造できませんでした。
その為、ポリ乳酸繊維を熱で硬化させた不織布を製造したところ、環境への優しさと、お客様の求められる硬さを合わせもった不織布を実現することができました。
仕様
- 厚み:10o
- サイズ:900×1800o
- 目付:3000g/m2
- 製造方法:ニードルパンチ+サーマルボンド
環境にやさしい素材としての不織布の事例:シートクッション
お客様からのご要望
「今製造しているクッション材ではウレタンフォームを使用しているが、ウレタンフォームは焼却時に有毒ガスが発生するので、ポリエステルに変更したいのですが・・・・」
ヒアリング内容と弊社からのご提案
他の不織布メーカーでは対応できないような高重量の不織布の製造が必要なお客様でした。
不織布はウレタンより耐久性は少し劣る為、原料メーカーに相談した所、従来のポリエステルより耐久性の高い新素材の情報を得る事が出来たので、新素材を使用して試作を繰返し行いました。
マイナーチェンジしながら最終的に商品化までたどり着くことができました。試作品の製作のスピードが速かったのも商品化の要因といえるでしょう。
不織布が環境にやさしい理由
不織布がなぜ燃焼した際にも有毒ガス等が発生せず、環境にやさしいのかというと、不織布はポリエステルやポリプロピレンなど、燃焼時に有毒ガスの発生が少ない素材を原料とすることが多いので、焼却時の人体への悪影響の心配がありません。
また単一素材化することでリサイクルへの対応がスムーズに行えます。
他素材との環境面から見た際の比較
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メリット |
デメリット |
不織布 |
- 燃焼時に有毒ガスの発生が少ない設計が可能
- 単一素材化することでリサイクルが可能
- 織物、編物と違い糸を撚らず直接繊維を結合しているので、工程内のリサイクルが容易
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- 2種類以上の原料を使用した場合、リサイクルが困難
- 燃焼時に有毒ガスを発生する素材を使用することもある
- 生地やウレタン等と一体化された使い方をした場合、分解が困難
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ウレタン |
- チップウレタン等のマテリアルリサイクルは盛んに行われている
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織物 |
- 基本的に不織布と同じような素材の為リサイクルが可能
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- 繊維を糸に撚ってから織り込んでいるので、後の分解が大変でリサイクルし辛い
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環境の面から見て、不織布とよく比較検討される素材との特徴をご紹介いたします。
不織布は素材自体、環境にやさしく、リサイクル性にも優れているといえます。ただ、機能を追加するために他素材を混合して製品を作った際にはリサイクルには不向きになる場合もあります。
不織布は繊維をそのままシート状にできるので、織物や編物のように繊維を紡糸する必要がありません。このため、織物や編物にくらべて低いコストが実現できます。また、不織布特有の性質(ろ過性、保温性、通気性)に加え、原料や製法の組み合わせによって様々な機能を付与することが出来る点が他素材と比べても大きなメリットといえるかと思います。
原材料と製造方法の組み合わせにより、環境に優しい以外にも機能性を付与することが可能です。
環境に優しい・リサイクルしやすいといった特徴以外にも、「こういった特徴・スペックの不織布を探している」といったご要望があれば、お気軽にご相談ください。弊社では不織布メーカーとしてのノウハウを生かして、
原材料と
製造方法の組み合わせにより、様々な機能性を付与することが可能です。
また、
充実した設備により、サイズの大きいものから小さいもの、また小ロットからの対応も可能ですので、不織布の特徴を活かした多彩な商品に活用していただけます。
環境に優しい不織布を製造いたします。お気軽にご相談下さい。

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