フィルター材に最適な不織布を製造いたします
不織布は通気性に非常に優れており、フィルターなどにも適した素材です。
女性用下着やマスクなど様々な場所で、通気性の良さを活かし、幅広い商品への展開が可能です。 こちらでは、フィルター材としての使用例と不織布がなぜ通気性に優れているのか、そして他の素材と比較してみてどうなのか、ご紹介いたします。
換気扇用フィルター製造事例
※写真はイメージです。
お客様からのご要望
「難燃ポリエステルを使用した換気扇フィルターを販売しているが、燃焼時に溶けて落下し天ぷら火災を助長する恐れがある。何かいい防止策はないのだろうか?」
ヒアリング内容と弊社からのご提案
ポリエステルは燃焼時に溶ける特性があるため、燃焼時に溶けずに炭化するアクリル系繊維を配合した不織布の製造を提案しました。問題解決できたと喜んでいただけました。
原材料
- 難燃ポリエステル(50%)
- 難燃アクリル系繊維(50%)
仕様
- 厚み:10o
- 巾:500o
- 目付:170g/m2
- 製造方法:ニードルパンチ+ケミカルボンド
水槽用フィルター製造事例
※写真はイメージです。
お客様からのご要望
「ホームセンター及び専門店に水槽用のフィルターを展開していますが、コストダウンを迫られています。原反を今の製品より安くできませんか?」
ヒアリング内容と弊社からのご提案
他社の原反価格をお聞きしたところ、弊社と同等の金額でした。そこで、最終商品までの組み立てをお聞きすると、お客様側で裁断・梱包をやっている事が分かりました。
弊社からは、協力工場を利用して原反製造・裁断・梱包まで一括で請負う事をご提案。お客様からは自社の負担が減り、トータル的なコストダウンにつなげることができました。
不織布が通気性に優れている理由
不織布がなぜ通気性に優れているのかというと、不織布は繊維を3次元に絡み合わせて作られているので、空隙が多く、低密度な構造になっているという構造上の理由があげられます。用途・目的によって、材料に使用する繊維の太さと厚み、重量の変化を行う事で通気性の調整も可能な素材です。
(向こう側の壁が見える位
キレイに隙間を作ることが可能です)
他素材との通気性の面から見た際の比較
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メリット |
デメリット |
不織布 |
- 繊維間の空隙が多いので、通気性が高い
- 繊維の太さを変えることで、通気性の調整が可能
- 厚みと重量の変化で通気性の調整が可能
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ウレタン |
- 原料を発泡させて、気泡が詰まった状態なので、機密性がある
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- 原料を発泡させて、気泡が詰まった状態の為、通気性が無い
- 通気性を付加する為には、穴を空ける必要があるので、高コスト化する
- 穴を空けた場合、本来有している耐久性を損なう可能性がある
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プラスチック |
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- 樹脂を成型して一体化しているので、空隙が無く通気性が無い
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フィルム |
- 樹脂を薄く伸ばして一体化されているので機密性がある
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- 原材料の樹脂は不織布と同じようなものを使用しているが、樹脂が一体化された状態で薄く伸ばして作られているので通気性が無い
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通気性の面から見た不織布と、よく比較検討される素材とその特徴をご紹介いたします。
不織布は素材の構造上、通気性に優れており、他素材と比べてみても、明らかに通気性がいいのがわかります。また、その通気性自体の調節も可能な素材といえます。
不織布は繊維をそのままシート状にできるので、織物や編物のように繊維を紡糸する必要がありません。このため、織物や編物にくらべて低いコストが実現できます。また、不織布特有の性質(ろ過性、保温性、通気性)に加え、原料や製法の組み合わせによって様々な機能を付与することが出来、素材自体のコストも比較的安価なため、他素材と比べてもメリットの多い素材といえるかと思います。
通気性のある不織布製造例は以下をご覧下さい。
原材料と製造方法の組み合わせにより、通気性以外の機能性を付与することが可能です。
通気性に優れているといった特徴以外にも、「こういった特徴・スペックの不織布を探している」といったご要望があれば、お気軽にご相談ください。弊社では不織布メーカーとしてのノウハウを生かして、
原材料と
製造方法の組み合わせにより、様々な機能性を付与することが可能です。
また、
充実した設備により、サイズの大きいものから小さいもの、また小ロットからの対応も可能ですので、不織布の特徴を活かした多彩な商品に活用していただけます。
通気性に優れた不織布を製造いたします。お気軽にご相談下さい。
営業時間:9:15〜17:30(定休日:土・日・祝日)
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こちらから折り返しご連絡差し上げます。